第23回 政治と理論研究会のご案内

このたび下記の要領にて、第23回の政治と理論研究会を開催いたします。

今回はZoomを用いたオンライン形式での開催となります。

どなたでも参加は可能で、時間内の出入りは自由です。ご参加を希望の方は、事前に松尾( kihamu[at]gmail.com )までご連絡頂くか、専用のフォームよりご登録ください。前日までに会場のURLと報告資料をお送りします。

・日時:2021年9月2日(木)15:00~16:30 (*終了後に懇親の時間を設けます)

・会場:オンライン開催(Zoom)

・報告者:發田 颯虎(東京大学大学院法学政治学研究科)

・報告題名:「可能世界を参照する自由論」

・報告概要:非支配としての自由や独立としての自由と呼ばれる構想は、行為への実際の干渉actual interferenceだけではなく可能な干渉possible interferenceをも不自由の源泉としてカウントする「頑健性テーゼ」によって特徴づけられる。本報告では頑健性テーゼに向けられてきた、①不可能性批判②道徳化批判③代替案による批判という3種類の批判への応答を通じて、頑健性テーゼの中でも批判を回避できる最善の構想を明らかにすることを目指す。

・参考文献:

(報告内容の背景知識を補完するのに役立つものをいくつか列挙しています)

[1] List, Christian & Valentini, Laura (2016). Freedom as Independence. Ethics 126 (4):1043–1074.

[2] Carter, Ian & Shnayderman, Ronen (2019). The Impossibility of “Freedom as Independence.” Political Studies Review 17 (2): 136–146.

[3] Ingham, Sean & Lovett, Frank (2019). Republican Freedom, Popular Control, and Collective Action. American Journal of Political Science, 63 (4): 774-787.

[4] Schmidt, Andreas T. (2018). Domination without Inequality? Mutual Domination, Republicanism, and Gun Control. Philosophy and Public Affairs 46 (2):175-206.

[5] 大森秀臣 (2013). 「優しき巨人は自由侵害の夢を見るか?―共和主義対消極的自由論の新展開」平野仁彦・亀本洋・川濱昇編『現代法の変容』有斐閣. pp. 505-39.

*参考文献は参加者の予習の助けとしてご紹介頂いたもので、読了を参加の要件とするものではありません。

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