原発再稼働の地域政治過程

九州大学政治研究会にお邪魔した際、出水薫先生から以下のご論文の抜き刷りを頂きました。誠にありがとうございます。

私自身も最近は福島第一原発事故後の汚染廃棄物処理をめぐる政策過程をまとめる仕事をしておりますので、事例分析の方法など大いに参考にさせて頂きたいと思います。

デモクラシーを支えるもの

福家佑亮さんから、以下のご論文をお送り頂きました。誠にありがとうございます。

  • 福家佑亮 [2019] 「デモクラシーを支えるもの」『実践哲学研究』42: 35-98

近年非常に議論が盛んになっているエピストクラシー(知者による支配)やロトクラシー(抽選による支配)をデモクラシーと比較対照し、それぞれの望ましさを規範的に検討する内容で、最終的に「社会的平等」の観点から(エピストクラシーを退ける一方で)ロトクラシーがデモクラシーに対抗しうる有力な構想になると主張されています。

私自身は「自己決定」の価値にもう少しこだわりたい気もするのですが、充実した議論に触れて随分と頭の中が整理されました。「なぜデモクラシーなのか」を考えたい人にとって必読の貴重な業績であると思います。

なお、福家さんには2020年3月の政治と理論研究会でご報告を頂く予定です。そちらもお楽しみに。